風疹(ふうしん)

今回は「風疹(ふうしん)」について知っていただきたいと思います。

風疹とは、風疹ウイルスに感染することで引き起こされる感染症で、俗に『三日ばしか』と呼ばれることもあります。風疹ウイルスは、患者に触れることや、患者の咳やくしゃみなどに含まれる飛沫を吸い込むことで感染します。

我が国の風疹感染者の報告数は2013年から減少傾向にありましたが、2018年から2,000人/年を超える流行が起こっています。感染患者の大多数は成人男性で女性の3倍にもなり、40歳以上が半数を占めます。(ただし、2020年は101人、2021年は12人と減少しています。しかし新型コロナウイルスによる現在の生活状況が変われば、また感染増加に転じる可能性もあるのです。)

風疹感染には予防接種が最も有効とされますが、1979年4月1日以前に生まれた男性は定期予防接種制度がなかったため、抗体を持たない人が多いとされています。
風疹は成人がかかると症状が重くなり、妊娠初期の妊婦さんに感染させてしまうと生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が起きることがあります。


そのため政府は、1962年度(昭和37年度)から1979年度(昭和53年度)生まれの男性に、居住している自治体から風疹抗体検査と、予防接種を原則無料で受けることができるクーポン券を送っています。ラグビー日本代表のポスター見たことありますか?
本来2019年から3カ年計画で配布されていたクーポン券ですが、期間が3年間延長され2025年3月まで受けられるようになりました。(※1)

免疫を持っている人が増えることで、流行を予防する、そのための対策です。
風疹抗体の検査は、血液検査で行います。人間ドックなどの際に一緒に受けることも可能ですので、電話でお問い合わせの際におたずねください。

※1:クーポン券は基本的にお手持ちのクーポン券に記載された年度内しか使用できません。市町村によって再発行、再配布などの運用がことなりますので、クーポン券についてはお住いの市町村にご確認ください。