身長体重・BMI・腹囲①

人間ドックについて、「いろんな検査項目があるけれど、何がわかるの?」「何のために検査するの?」といった疑問があるかと思います。そこで、これから定期的に人間ドックの検査項目についてご紹介していきたいと思います。受診するだけではもったいない。検査について理解を深めて受診前後の生活に役立てていきましょう!

身長体重・BMI・腹囲①

今回は『身長体重・BMI・腹囲』検査についてです。
体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で算出するBMI(ボディ・マス・インデックス:体格指数)からあなたの肥満度を判定します。現在の体重が身長に見合っているかどうかをみることになります。

日本肥満学会の定めた基準では、BMI18.5以上25未満が『普通体重』とされ、18.5未満を『低体重(やせ)』、25以上を『肥満』と分類しています。

『肥満』のなかでも内臓脂肪面積が100㎠以上の場合は、脳梗塞や心筋梗塞などの危険度がより増すため『内臓脂肪型肥満』と呼ばれます。
『内臓脂肪型肥満』に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさると、さらに危険度は増すため、早期から内臓脂肪を減らすための努力が必要になります。このような状態を『メタボリックシンドローム』と呼び、腹囲を使って簡便にみつけることができます。
内臓脂肪には男女差があるため、メタボリックシンドロームの診断基準は男性の腹囲では85cm以上、女性では90cm以上が相当します。

皆さんも今まで着ていた洋服がきつくなったと思うことはありませんか?腹囲は内臓脂肪のバロメータなので、日常の何気ないことからも気づくことができますよ。

内臓脂肪面積はCTを使って測定します。やはり腹囲の測定のみでは、正確に内臓脂肪の量を測定することはできません。同時に皮下脂肪も測定するので、太っているけれど内臓脂肪型肥満ではないということもわかるかもしれません。(もちろんその逆もあります。)
CT検査は被曝するため妊娠中またはその可能性のある方は検査できませんが、痛みはなく短時間で終了する検査です。ご自身の内臓脂肪量を知ったり、減量した効果(内臓脂肪は皮下脂肪より先に落ちていくと言われています)を判定したりすることができます。

<内臓脂肪CT結果画像>

CT結果画像の赤い部分が内臓脂肪です!!!

内臓脂肪CTは以下の3病院で実施しています。(※人間ドックのオプションとなります。)

水戸協同病院
土浦協同病院
なめがた地域医療センター

ここまで『肥満』についてお話ししてきました。
次回は逆に『低体重(やせ)』について知っていただきたいと思います。